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シンクレア ZX81(Sinclair ZX81)は、シンクレア・リサーチが開発し、スコットランドでタイメックスが生産したホームコンピュータである。 == 概要 == 1981年3月、シンクレアのZX80の後継としてイギリスで発売されたもので、一般家庭に安価にコンピュータを提供するべく設計されている。大成功を収め、販売終了までに150万台以上を売り上げた。イギリス以外でも成功を収めており、特にアメリカ合衆国ではタイメックスがライセンス提供を受けて製造販売した。後にタイメックスはZX81を独自に改変した Timex Sinclair 1000 と Timex Sinclair 1500 をアメリカ市場で販売した。一部の国ではシンクレアの許可を得ずにクローンを製造販売していた。 小さく単純で、何よりも安価になるよう設計されており、なるべく部品点数を減らして原価低減を図っている。表示には専用モニターではなくテレビを採用した。プログラムやデータはオーディオ・カセットテープにセーブし、そこからロードする。基板には4個のICチップしかなく、メモリは1KBしか搭載していない。電源スイッチや一般的なキーボードなどの可動部品はなく、入力手段としてはタッチセンシティブなメンブレンキーボードを使用する。シンクレアが徹底的にコストを下げるという方針で設計した結果、ZX81は非常に機能が限られていたため、これを拡張・強化する周辺機器をサードパーティがこぞって販売した。 組立キットか組立済みの完成品の形で通信販売で売られていた。また、イギリスでは初めて繁華街にある小売店で販売されたホームコンピュータであり、W・H・スミスがまず販売し、まもなく他の小売業者も倣った。イギリスでは、それまで仕事や趣味でコンピュータを扱っていた人々以外の一般大衆が初めてコンピュータに触れるきっかけとなった。シンクレア・リサーチの創業者クライブ・シンクレアは、この成功で巨万の富を築き、ナイトに叙された。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「シンクレア ZX81」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 ZX81 」があります。 スポンサード リンク
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